2020年11月19日木曜日

The Covers 「宮本浩次ナイト! 第2夜 中島みゆき、髙橋真梨子を歌う」

宮本浩次ナイト!第2夜「中島みゆき、髙橋真梨子を歌う」

歌った曲:

*化粧(中島みゆき、1978年)

*ジョニィへの伝言(ペドロ&カプリシャス、1973年)

*きみに会いたい-Dance with you-(高橋一生、2019年): 宮本の作詞、作曲


 中島みゆき「化粧」の選曲にはびっくりさせられた。4thアルバム「愛していると云ってくれ」(1978年発売)に収録されている、比較的初期の作品である。私はデビュー直後からのみゆきファンであるが、明るい調子の歌が、この時期、暗い ”怨歌” 調に変わり、馴染めなかった記憶がある。特別好きではないが、今では良く聞く歌の一つである。いっとき、みゆきさんのラジオ番組で、若い女性たちから、多くリクエストされていたような記憶もある。メジャーになってからのみゆきファンには、余り知らない方もいるとは思うが、みゆきさんをリスペクトしている歌手のライブ「歌縁」で歌われたりもしているので、広まっている気もする。

 よくよく考えてみれば、もう42年前の曲である。未だあちこちからいろんな要請もなく、彼女自身の気持ちに沿って自由に作っていた頃の作品で、なんだか親しさを感じる。

 音楽プロデューサーの小林武史は、ジョン・レノンの「Mother」と宮本の純な側面を重ね、この歌唱はジョン・レノンへのオマージュだと言う。

 宮本は、この曲を通じて中島みゆきを好きになったと言う。


 「ジョニィへの伝言」は、作詞阿久悠、作曲都倉俊一という、1970年代を代表する二人の共同で作られた歌で、高度成長期を反映した明るい感じのメロディである。宮本が選んだのは肯ける。原曲のペドロのボーカルは、2代目高橋真理子(当時高橋まり)。彼女がボーカルになって初めての曲で、当時、彼女は23、4歳で元気そのものであった。宮本は、失恋した女は、”もとの踊り子でまた稼げるわ”、と言ってはいるが、それは彼女の強がりで、本当に踊り子であったか分からない、などと持論を披露した。


 二曲とも宮本独特の歌い方ではあるが、これはこれで良いと感じた。


2020年10月25日日曜日

The Covers「宮本浩次ナイト!第1夜 昭和の歌姫、名曲を歌う」

The Covers「宮本浩次ナイト!第1夜 昭和の歌姫、名曲を歌う」


 前にも書いたが、高齢となり全体が、更に高音が聴き取りにくくなってきているので、このコメントが正しいのか疑問ではあるが、書き続けている。


 宮本は新型コロナウイルス禍の中、ライブのように歌えたという。いずれも激唱。

 昭和といってもいずれも70年代。45年位前。随分、昔のことになる。


*木綿のハンカチーフ(太田裕美、1975年)

*ロマンス(岩崎宏美、1975年)

*二人でお酒を(梓みちよ、1974年):スタジオでの弾き語り 

・70年代「女唄」名曲セレクション
 小柳ルミ子:瀬戸の花嫁(1972年)
 イルカ:なごり雪(1974年)
 都はるみ:北の宿から(1975年)
 渡辺真知子:迷い道(1977年)

 

2020年10月9日金曜日

The Covers「秋の名曲スペシャル〜バラードセレクション〜パート1」

 The Covers セレクション

13曲も流れた。多く詰めすぎで、じっくり鑑賞することができなかった。

いずれも名曲であり、カバーされたいずれの歌唱も独自の雰囲気を持っていた。

なかでも、鈴木雅之、徳永英明、平原綾香、秦基博、EGO-WRAPPIN’が良かった


鈴木雅之:メロディー(玉置浩二、1996年)

鬼束ちひろ:for you…(高橋真梨子、1982年)

徳永英明:やさしいキスをして(DREAMS COME TRUE、2004年)

JUJU:糸(中島みゆき、1992年)

平原綾香:オリビアを聴きながら(杏里、1978年)

秦基博:見上げてごらん夜の星を(坂本九、1963年)

miwa:あなた(小坂明子、1973年)

スターダスト☆レビュー:元気を出して(竹内まりや、1987年)

井上芳雄:歌うたいのバラッド(斉藤和義、1997年)

Little Glee Monster:Jupiter(平原綾香、2003年)

ゴスペラーズ:ロビンソン(スピッツ、1995年)

EGO-WRAPPIN’:黄昏のビギン(水原弘、1959年)

田島貴男:アイ・ラブ・ユー、OK(矢沢永吉、1975年)

2020年9月8日火曜日

SONGS 第547回「あいみょん」

  NHK総合テレビのSONGS、第547回は「あいみょん」。司会進行(責任者?)の大泉洋とあいみょんとの対話が、掛け合い漫才(?)のようで面白く、また、あいみょんの歌作りの世界の一端が垣間見えた。あいみょんは、今最も注目されているシンガーソングライターとの触込み。ネットでは、”あいみょんの歌は新しいラブソングの基準点だ。”、と書く人までいる。

 馴染みやすいメロディ。複雑でないリズム。一時代前のニューミュージックを思い起こさせる。

 本人の弁に拠れば、ストーリー性の高い歌詞が彼女の本領である。その詞が多くの若者(特に女性?)を惹き付ける。

歌唱曲

「ハルノ匕」(2019年) 

 :身の回りの世界を歌う。馴染みやすいメロディ。本人と多部未華子が出演している「淡麗グリーンラベル」CM曲。何度も見ていてサビの部分だけ聴いてはいた

「愛を伝えたいだとか」(2017年)

 :弾き語り。余り心に届かない

「裸の心」(2020年)

 :毎週、TBSドラマのわたナギ(私の家政夫ナギサさん:大森南朋、多部未華子)を見ていたので、終わりに流れる曲として聴き慣れている。そのせいか、受け入れやすい

 

 その他、紹介曲は次の通り

「君はロックを聴かない」(2017年)、「ふたりの世界」(2017年)、「GOOD NIGHT BABY」(2019年)



2020年9月4日金曜日

The Covers 「サマースペシャル~夏のヒットソング祭り・パート2」

「サマースペシャル~夏のヒットソング祭り・パート2~」と銘打って、以前に歌われた中から、選りすぐって放送。
 いい曲ばかりだが、古い歌が多い。カバーを好む人が年寄りばかりではないだろうから、多くの人に愛される曲となるには、それなりに時代を経なければならないということだろうか?

『納涼カバーセレクション』
PART 1
秦基博「晩夏(ひとりの季節」(荒井由実、1976年) スタジオでの弾き語り。仲々いい。うまく歌っていた!?
郷ひろみ「Mr.サマータイム」(サーカス、1978年) まあまあ
高橋優「少年時代」(井上陽水、1990年) まあまあ。強すぎる歌い方が合っていない
miwa「secret base ~君がくれたもの~ 」(ZONE、2000年) スタジオでの弾き語り。miwaらしい歌い方
田島貴男「いとしのエリー」(サザンオールスターズ、1979年) くせのある歌い方。No thank you
クラムボン「サマーヌード」(真心ブラザーズ、1995年) スタジオセッション。元歌は知らないが、雰囲気あり
森山直太朗「夏の終り」(森山直太朗、2003年) 雰囲気あり

PART 2
シシド・カフカ「夏をあきらめて」(研ナオコ、1982年) スタジオ歌唱、Very good!
ハナレグミ「シャツに口紅」(ラッツ&スター、1983年) まあまあ
JUJU「かもめはかもめ」(研ナオコ、1977年) JUJUらしい歌い方
クレイジーケンバンド「ブルー・ライト・ヨコハマ」(いしだあゆみ、1968年) まあまあ
My Little Lover「海を見ていた午後」(荒井由実、1974年) Good!
GLIM SPANKY「リバーサイドホテル」(井上陽水、1982年) Good!
CHEMISTRY「夏の終りのハーモニー」(井上陽水&安全地帯、1986年) この歌が好きである。CHEMISTRYの歌い方もGood! 雰囲気あり

2020年8月25日火曜日

The Covers「サマースペシャル~夏のヒットソング祭り・パート1」

「サマースペシャル~夏のヒットソング祭り・パート1~」と銘打って、以前に歌われた中から、選りすぐって放送。
『夏のヒットカバーセレクション』
郷ひろみ「真赤な太陽」(美空ひばり、1967年) まあまあ
山崎育三郎「ひまわりの約束」(秦基博、2014年)まあまあ、オリジナルの方がGood!
城田優「真夏の果実」(サザンオールスターズ、1990年)Good!
ウルフルズ「情熱」(UA、1996年)まあまあ
May J.「RIDE ON TIME」(山下達郎、1980年)知らない歌だが、歌はGood! 歌がうまい
ORANGE RANGE「小さな恋のうた」(MONGOL800、2001年)知らない歌だが、歌はGood!
クレージーケンバンド X 加山雄三「ブラック・サンド・ビーチ」(加山雄三とザ・ランチャーズ、1965年)演奏のみ、Good! 
『女性アイドル「夏うた」セレクション』
怒髪天「夏のお嬢さん」(榊原郁恵、1978年)No thank you
UA「モンスター」(ピンク・レディー、1978年)No thank you
真心ブラザーズ「ゆ・れ・て湘南」(石川秀美、1982年)Not good!
星屑スキャット「バナナの涙」(うしろゆびさされ組、1986年)No good!
9 mm Parabellum Bullet「どうにもとまらない」(山本リンダ、1973年)まあまあ 
『灼熱のボーカリストセレクション』
奥田民生 X 東京スカパラダイスオーケストラ「ジャングル・ブギー」(笠置シヅ子、1948年)Good!
OKAMOTO’S「恋をしようよ」(ルースターズ、1980年)Good!
ROOTS66「銃爪」(世良公則&ツイスト、1978年)Good!

2020年8月24日月曜日

The Covers「“サザンオールスターズ&陽水夏うた”×城田 優」

 ゲストは2年ぶり2度目の出演になる城田優。今回は井上陽水とサザンオールスターズの夏うたをカバー。
 いつもながらに歌がうまい。歌った曲もGood! バラードで。
*歌唱曲
 真夏の果実(1990年、サザンオールスターズ)
 少年時代(1990年、井上陽水) 涼しげに歌う!
 even if(2000年、平井堅) なかなかいい歌である。大人の歌
 
*過去の放送セレクション
 エレファントカシマシ:いとしのエリー(1979年、サザンオールスターズ)
 My Little Lover:栞のテーマ(1981年、サザンオールスターズ)
 田島貴男:思い過ごしも恋のうち(1979年、サザンオールスターズ)

2020年8月21日金曜日

The Covers 「新御三家ナイト!」

  以前に書いたかどうかは覚えていないが、2月下旬に松田聖子の歌を聴いていておかしいと感じた。彼女の声とは聞こえなかった。あの鼻にかかった独特な高音部が聞こえなかったのだ。突然のことだった。徳永英明も彼の声には聞こえなかった。スマホでもMacでも、イヤホンを通しても通さなくても同じであった。耳鼻咽喉科で聴力検査をしても2年前と変わっていなかった。処方された薬を飲んでも改善しなかった。高齢者なので高音部は徐々に聞こえなくなるのは承知しているがー現にテレビは音量を上げて聞いているのだがー、今回の件は突然の事で別物に思えた。しかし、一向に改善しない。原因不明である。最近は、ラジオの朗読の渡辺徹やプロ野球中継の解説者の声が聞き知った声とは違って聞こえ、ショックを受けた。そんな状態だから、スマホやMacで、歌を聴きたいと思わなくなってしまった。でもThe Coversは録画し続けているので、気が向いたときに見ている。(こういった点から、このブログのコメントが以前に比べ信頼できなくなっているかも知れません)

 別の話だが、聴力の低下とは関係なく、見たものをすべて書くつもりで、メモを残しているのだが、時間が割けず書けていないものが結構多い。だから、The Coversのコメントも飛び飛びになってしまっている。了解願いたい。

 前置きはこれくらいにして、表題の番組について書きたい。


御三家ナイト!~田島貴男が郷ひろみ&野口五郎カバー~」 

 ゲストは、ORIGINAL LOVEの田島貴男。12回目の出演で、リリーから、まるでレギュラー、エライザより出演回数が多い、と冷やかされる。

カバー曲

ハリウッド・スキャンダル(1978年、歌:郷ひろみ、曲:都倉俊一) 選曲がGood!

グッドラック(1978年、歌:野口五郎、曲:筒美京平) 京平サウンドの魅力とともに田島に合ったアレンジがGood!。今の時代に聞いても良い曲。田島の歌もうまい 

オリジナル曲

*築地オーライ(2004年

2020年6月24日水曜日

The Covers 「松本隆SP×氷川きよし 80年代男性スター名曲特集」

 松本隆を迎えての2夜目。男性スター名曲特集である。
 松本隆は女性ばかりではなく、男性歌手にも多く詞を提供している。寺尾聰の「ルビーの指環」や近藤真彦の「スニーカーぶる〜す」、原田真二の「てぃーんず ぶるーす」などが有名である。
*ゲスト:氷川きよし
 さらばシベリア鉄道(1981年、大瀧詠一)氷川の歌い方が 特に良いとも思わない
*ゲスト:藤巻亮太
 スローなブギにしてくれ(1981年、南佳孝)
 桑原あい(ピアノ)とのスタジオセッション、これはこれでGood!
*過去の放送セレクション
 斉藤和義:スニーカー ぶる〜す(1980年、近藤真彦) Good!
 ハナレグミ:Tシャツに口紅(1983年、ラッツ&スター) ?
 杏沙子:ルビーの指環(1981年、寺尾聰) Good!
 横山剣:冬のリヴィエラ(1982年、森進一) Good!

2020年6月23日火曜日

The Covers 「松本隆SP 松田聖子と歌姫ヒット曲特集」

 作詞家の松本隆を招き、スタジオで宮本浩次が弾き語り
 松本隆は、“はっぴいえんど”のドラム奏者として、また“日本語でロックを”主張し、作詞を受け持っていたのは多くの人に知られるところである。そして、バンド解散後、いわゆる流行歌の作詞家になったこともよく知られている。生活のために作詞家になったと、彼はいつも言う。私には、そのことがなんとなく釈然としない。鈴木茂は別として、大瀧詠一も細野晴臣も、彼らの得意とする世界でメジャーになったけれども、生き方が大きく変わったように見えないのに、松本隆の場合は何となく違う感じがするのだ。もちろん、大瀧も細野も金のためにメジャーを目指したのだろうが。
 それはともかく、松田聖子や太田裕美、アグネス・チャンなどが歌う歌に詞を提供し、“生きるためのパン”どころか、巨万の富を得ただろう。ヒットするのは、作曲にも依るところが大きいのだろうが、彼の書いた詞の意味がどうであるかは別として、それが多くの人の琴線に触れたのは事実だろう。
*ゲスト:宮本浩次
 白いパラソル(1981年、松田聖子)、木綿のハンカチーフ(1975年、太田裕美) 
 いずれも弾き語り、まあまあのでき
*池田エライザ
 SWEET MEMORIES(1983年、松田聖子) これもまあまあのでき
*過去の放送
 エレファント・カシマシ:赤いスイートピー(1982年、松田聖子) Good!
 GLIM SPANKY:ガラスの林檎(1983年、松田聖子) Bad!
 山崎まさよし:SWEET MEMORIES(1983年、松田聖子) OK
 井上芳雄:瑠璃色の地球(1986年、松田聖子) OK

2020年5月1日金曜日

SONGS 第532回「鬼束ちひろアンコール」(NHKテレビ、2020年4月25日放送)

 2月1日放送のアンコールデビュー20周年を迎えた彼女の現在を、歌とインタビューを交えながら伝える番組であった。インタビューでは、彼女の特異な性格が明らかになる。鬼束(おにつか)は私の娘が大学生の頃に活躍した歌手であり、娘は聴いていただろうが、私は当時、自分の仕事で精一杯で、彼女の歌を聴いたと言う記憶はほとんどない。私が、多分初めてだろうと思うが、彼女の歌を聴いたのは1、2ヶ月前ではなかったろうか。録画してあったThe Coversでである。その「月光」の素晴らしさに驚いた
 その番組で知ったのだが、彼女は中学時代、英語の全国学力テストでトップだったと言う。その頭の良さとインタビューでの話に見られた特異な性格から、彼女を発達障害ではないかと、私は思った。
(閑話休題)
 そんなことはともかく、彼女の歌は素晴らしい。特に詞である。今回は、次の3曲を歌った(いずれも作詞作曲は鬼束ちひろ)。
 「月光」(2000年)、「流星群」(2002年)、「書きかけの手紙」(2020年)

 実は、緊張感に溢れた歌い方に引き込まれ、詞をよく聴いてはいないのだが、詞の緊張感が彼女の特徴なのではないか、と感じた。彼女は曲の人というよりは詞の人のような気がする。どんなシンガーソングライターでもそうなのだが、曲はなんとなく似てくるものである。彼女の場合、特にそんな気がした。